日本の夏に欠かせない除湿
【除湿】
エアコンを冷房運転すると、室内の除湿もすることが出来ます。室内機の内部には熱交換を行うための冷たいフィンがあり、このフィンにより室内空気が結露によって水滴に変化し、ドレンホースを通じて屋外に排出されます。これにより室内空気が除湿され、快適な温湿度に調整されることになります。除湿運転の場合は部屋の湿度を下げるということが目的になりますので、室温を出来るだけ変化させず湿度だけを低下させる必要があります。エアコンを使った除湿方式としては、除湿冷房と再熱除湿があります。
【除湿冷房方式】
温度と湿度を両方ともに低下させることで湿度を調節する方式です。冷気を放出しながら湿度を下げていきますので、室温をあまり変化させたくない場合にはお勧めできません。 普通の冷房よりも冷気の発生量が少ない弱冷房運転ですので、室温が多少下がっても良いから湿度を下げたいという場合に選択すると良いでしょう。 弱冷房除湿運転は冷房を弱運転するようなものですので、電気代もそれほどかかりません。
【再熱除湿方式】
除湿運転を行う際に室温が低下することを防止した除湿方式です。除湿の際に発生した冷気を室外機の仕組みで、室温に近い温度まで過熱してから吹出します。 このため、除湿運転を行っても冷気が発生せず、室温を変化させず湿度だけを下げることが出来ます。 再熱除湿の場合、除湿+過熱という2つの工程がありますので、冷房運転よりも電気代が高くなる傾向にあります。